本日で、JRは30周年を迎えました。
そこで(といっても、いずれやるつもりだった)、また復刻時刻表1987年4月号を見ていきたいと思います。 
今回は、下関駅の下り列車です。

simonoseki_kudari

3月24日に、上り列車について考察しましたが、当然ながら下り列車はその逆パターンとなります。
つまり、下り列車の始発駅は上り列車の終着駅であり、下り列車の終着駅は上り列車の始発駅で、結んでいる区間は大体同じです。

違う点として特筆すべきは、急行「ながと」です。
この「ながと」は下りと上りで運転区間が違います。
上りは下関発益田行きでしたが、下りは浜田発小倉行き(下関から普通)となっています。

山陽本線の普通列車で意外だったのは、11:41着の1627Mと、15:43着の2425Mです。
いずれも呉線絡みです。

1627Mの始発駅は、呉線の安浦です。
安浦は広島地区内の区間便が折り返すイメージの駅(失礼)でしたが、かつては下関行きというロングランの列車の始発駅でもあったのですね。

2425Mは、岡山発なのですが、何と呉線経由です。
呉線経由の列車は、起点である三原か、留置線のある糸崎発着というイメージを持っていたので、こんな長距離列車が呉線経由とは意外でした。



続いて博多駅(下り)です。

hakata_kudari

臨時列車も含め、掲載されている列車を列挙すると、下関の倍ぐらいの本数があります。
もちろん、臨時列車も含めているので、この表の全ての列車が運転される日はありません。

普通列車

まず、この時期の鹿児島本線の快速は1時間に1本で、しかも博多以南は各駅停車で、熊本までのロングランも多いです。
現在でも、南福岡以南が各駅停車の快速がありますが、当時は博多以南には快速が全く運転されていません。(臨時列車と「くまがわ」を除く)
そして、8:12発の129M普通南福岡行きは、笹原通過です。

一方、博多止まりの列車を見ると、香椎線からの直通列車(西戸崎発)が結構な本数設定されています。
以前は確かラッシュ時のみ博多発着がありましたが、現在は博多発着の香椎線列車は設定されていません。

筑豊方面からの列車も、田川後藤寺や若松発の列車もあり、始発駅も多彩です。
八幡発の快速がありますが、電化直後の福北ゆたか線の電車列車もこの運転パターンがありました(停車駅は変わってたかな?)。

特急列車

博多駅は、発着する特急の系統がJRトップレベルで多いです。
しかし、当時は特急の系統が細分化される前なので、九州内の昼行列車に限れば「有明」「かもめ」「みどり」「にちりん」の4つだけです。
しかも、全て485系(もちろん国鉄特急色)でした。

有明は、日中は1時間に2本の30分ヘッド。
西鹿児島(現 鹿児島中央)行きと熊本行き(一部水前寺行き)が交互に走ります。

そして、この1987年春から水前寺乗り入れが始まりました。
但し、豊肥本線内(熊本~水前寺間)は普通列車で、「毎日運転の臨時列車」という扱いだったそうです。
当時の豊肥本線は非電化なので、国鉄特急色のDE10が牽引し、DE10と485系の間には電源車としてスハフ12が連結されたのですが、このスハフ12は青のままでした。
せっかくDE10を485系に合わせた国鉄特急色にしたのに、スハフ12の塗装も変更しなかったのは以前から不思議に思っています。

かもめみどりは、この時期は連結運転をせず、別々に運転されています。

特急はある程度固まって出発しており、かもめorみどりのあとを有明が追いかけていく形となります。
春休み・GWの臨時便も、定期便のすぐ後を追う形で設定されており、定期列車と合わせて3連続で特急が発車する場合もあります。

博多駅を発着する特急ですが、のちに「有明」の西鹿児島行きは「つばめ」として分離。783系を使用した列車は「ハイパー有明」となります。
長崎・佐世保本線系統には「ハウステンボス」が加わり、「にちりん」も883系充当の「ソニックにちりん」(のちに大分発着列車は「ソニック」として分離)、787系充当(当初は)の「にちりんシーガイア」が登場、急行「由布」の格上げによる特急「ゆふ」、観光向けの特急「ゆふいんの森」が登場するなど、系統の新設・再編が行われ、現在はもはや別物です。

*寝台特急は下関駅のときに触れたので、今回は扱いません

急行列車

現在、JR自体に急行列車がありませんが、当時は各地で運転されていました。

由布は現在格上げされて特急「ゆふ」となっています。
1989年に同じ経路で観光列車の「ゆふいんの森」が登場。
「ゆふいんの森」は当初から特急として運転されましたが、急行「由布」は1992年に特急に格上げされました(門鉄OBだった祖父がJR九州のキハ185系のパンフをくれたことがある)。

くまがわは特急格上げ後、昨年3月まで運転されていた列車です(今年運転開始した「やませみ かわせみ」は「くまがわ」を格下げした快速を再び特急に格上げする形で運転されている)。

当時の「くまがわ」は1往復のみで博多~湯前の運転。
博多~熊本間が快速、熊本~人吉間が急行、人吉~湯前間が普通です。
1989年には、運転区間が熊本~人吉間に短縮されました(代わりに急行「えびの」が博多発着となる)。
そして、湯前線のくま川鉄道転換後の1991~1993年の間、湯前乗り入れが復活しています。

かいもんは、九州内を走る夜行列車です。
座席車6両+寝台車2両で編成され、座席車は12系、寝台車はこの当時は20系でしょうか?(子供の頃に持っていた、幼児向けのブルートレインの本には20系の写真が載っていた。のちに24系に変わる)
1993年には特急に格上げ+電車化され、「ドリームつばめ」となります。「つばめ」ですが、当初は783系で運転されていました。
さらに、2004年の九州新幹線部分開業後は熊本行きの「有明」となり(熊本には深夜1時台に到着)、九州新幹線全線開業まで運転されました。

臨時列車

臨時列車は超カオスです。

順当に行きましょう。

寝台特急明星
下関が運転停車だったので、下関駅の時刻を取り上げたときには触れなかった列車です。
一時期1日7往復が設定され、「あかつき」とともに関西ブルトレの一大勢力を誇っていた列車です。
1986年に臨時列車化され、JR化後も運転されていましたが、のちに急行「霧島」(現在の特急「きりしま」とは無関係)に格下げされます。

急行ひのくに
「迷列車で行こうシリーズ」で取り上げられた列車です。
充当された車両は715系といういわゆる「遜色急行」で、末期は811系で運転されます。

快速有田陶器市号
有田陶器市の臨時列車は現在でも盛んに運転されていますね。
今年はどうかは未確認ですが最近は特急「みどり」が増発されます。

快速メルヘンフェスティバル号
初耳の列車です。
調べたところ、大分県玖珠町で5月5日に開催される「日本童話祭」に伴う臨時列車です。
大分側からは、客車列車の「童話号」が運転されてます。

急行パノラマライナーサザンクロス
12系改造のジョイフルトレイン「サザンクロス」を使用した列車ですね。
が、この列車にはとんでもないツッコミどころが
発車時刻に注目してください。
この列車の発車時刻は8:53なのですが、1本前の929M普通荒尾行きも8:53発となっています。
「迷列車」動画でも取り上げられたことがありますが、九州では臨時列車が定期列車と同時刻に発着するダイヤが組まれることが稀にあるそうです。
もちろん、複々線区間ではないので、どちらかの列車が遅れることになります。
この列車の場合、929Mが少し遅れて発車することになっているはずです。

特急有明91号

これも「迷列車」で触れられていたような気がしますが、客車列車です。


九州は臨時列車が面白いです。
現在は高速道路網の整備や、高速バスが手軽になったり、新幹線が開業したりで定期の特急列車すら減っています。
昔は多彩な列車が運転されていたことを再認識させられます。