本年も、当ブログをよろしくお願いいたします。

毎年1月2日は、小倉に買い物に行きます。
昨年10月に、小倉あるあるCityに行ったとき、「電車でGO!!」が稼働するという告知を見たので、昨日体験してきました。
アーケードゲームはもう10年以上ぶりです。
今回は、「電車でGO!!」のレポをご紹介いたします。但し、撮影はできませんでしたので、文章のみでお送りいたします。

筐体に本気を見た

筐体はこれまでとは一線を画するスタイルで、三方に仕切りがあり、画面も3面と、訓練用シミュレーターの様相です。
運転台も、E231系などの、JR東日本の通勤型電車を模した左手操作のワンハンドル式です。
計器類は運転台正面の液晶画面(タッチパネル)に表示されるグラスコクピットです。
路線選択も、そのタッチパネルで行います。

従来のシリーズ通りには遊べない

従来のアーケード版「電車でGO!」シリーズは、料金を投入すると、好きな列車を選択でき、「時間切れ」(ゲームオーバー)になるまで運転できました。

が、それが頭にある状態で開始したので混乱が起きました。
本来は「NESiCA」なるカードが必要らしいのですが、なくてもできるらしいので、「NESiCA」を使用せずにプレイすることに。

チュートリアルを飛ばし、デイリーミッションの中から運転したいダイヤを選択しようとしたら、「NESiCAがないのでプレイできない」という趣旨のメッセージが。
ひとまずキャンセルしたものの、代金返却は不可能!

最近のアーケードゲームは全くノータッチなので痛い目を見ました。
店員さんに聞いて、「NESiCA」を購入してようやくプレイにこぎつけました。

さて、この「NESiCA」とは、端的に言えばタイトーのアーケードゲームでプレイヤーの情報を登録・保存するICカードです。
参照:http://nesica.net/
Wikipedia NESiCAxLive

この「NESiCA」は専用の自販機で300円で購入します。
つまり、初回はプレイ料金とは別個にNESiCA代300円がかかります。

最初は必ずチュートリアルから

NESiCAも購入できたので、ようやく「乗務開始」となりました。
先ほど選択できなかったミッションも選択できるはずと思ったら、また選択できません。
店員さんに聞いたところ「多分段階を踏まないといけない」とのこと。

つまり、NESiCAの有無にかかわらず、チュートリアルから始めなければならなかったのです。

チュートリアルは、「電車でGO!」シリーズをやってきた方にはおなじみの「入門編(入門モード)」です。
区間は山手線の原宿~渋谷間。
鉄ちゃん(でいいですよね?)のチュートリアルに従って運転を進めます。

マスコンハンドルは、握りについている銀色のボタンを、親指で押し込みながら動かさなければ力行に入りません(ブレーキ操作の際は押さなくてもよい)。
動き出すと、訓練用シミュレーター同様、Gの変化が再現されています。
CGも息をのむ美しさ。前方の空には飛行船が飛んでいます(もちろん動いているのは言うまでもない)。


速度制限は、山手線がATCなので、1km/hでも超過するとブレーキが作動します。
そして、やはりおなじみの「隠し警笛」もあります。本作では、鉄橋、作業員、沿線の鉄道ファンなどに警笛を鳴らすと加点の対象となります。
成功すると、対象物が緑に光り、見落とすと赤く光ります。ここでいう「鉄橋」とは、実際ではいちいち警笛を鳴らさない、通りをまたぐ小さなガーター橋のような橋も対象なので見落とし注意です。

駅停車後は、もちろんお馴染みの、停車リプレイからの運転評価です。

運転評価の項目には、何と「込め直し」や「対向車への減光」などもあり、驚きました。
そして、区間を通してのリザルトもあります。
路線を俯瞰した地図上を追っていく形になるのですが、その地図は路線だけではなく周辺の道路や建物、町名も書かれていて驚きました。

と、ゲームシステムが大幅に変わっているので、過去作のプレイ経験があってもチュートリアルは必要です。

デイリーミッション「晴れた日の昼下がり」原宿~目黒


YouTubeに今回やったミッションの動画がありました。


デイリーミッションは最大4区間までしか運転できません。
今回は、原宿~目黒間の運転です。最初の区間は前述のチュートリアルと同じです。

発車するとほどなくして湘南新宿ラインのE231系と並走するのですが、何と、左の画面に出会った車両の情報が表示されます。
まあまあな運転で渋谷到着。
ここ約5年は、運転シミュレーターはBVEばかりやっているので、リアルタイムで評価される「電車でGO!」ではブランクを感じます。

渋谷発車時、発車メロディーが流れるのですが、何と、右の画面に曲名と作曲者が表示されるのです!
ここまでの徹底ぶりにまた驚きました。

そして、列車は目黒に到着。
問題なく目標点をクリアでき、ミッションクリアとなり、「難易度:中級」が解放されました。

正月なので、「乗務終了」の画面で鉄ちゃんが「あけましておめでとうございます」と言っていました。



どのジャンルでも、ゲームの進化というものはすごいものです。
電車でGO!がその進化をしたら、まさに究極の運転シミュレーションゲームとなり、各所で驚きがありました。
これはもはや、「訓練用シミュレーターをそのままゲームにした」と言っても過言ではないでしょう。
2004年に発売された「電車でGO!FINAL」は、「ゲーム機が進化しなければ、これ以上良いものは作れないから終わる」という意味でしたが、それから13年でここまで進化するとは想像しえませんでした。
まさに「夢のマシン」です(21年前のレイルマガジンで「電車でGO!」の誌面初登場となった投稿記事の見出しが「夢のマシン」だった)。
管理人はアーケードゲームをまったくやらない人ですが、通ってプレイしたいぐらいです。

未体験の方はぜひ、この究極の電車でGO!を体験してみてください。