ついに、北海道新幹線が開業しました。

東京~新函館北斗間が最速4時間2分で結ばれます。
これまでの、東北新幹線「はやぶさ」+特急「スーパー白鳥」では、最短で約5時間20分かかっていたので、約1時間20分という大幅な短縮となります。
しかも、新規開業の新青森~ 新函館北斗間だけでこれだけの時間短縮なので凄いです。

ローカル駅が新幹線の駅に大躍進!

さて、新函館北斗駅は、新幹線開業前は渡島大野(おしまおおの) という駅名でした。
手持ちの、2013年の時刻表によれば、停車する定期列車は、長万部方面が9本、函館方面が12本(うち1本は休日運休)、全て普通列車です。
これに加え、SL函館大沼号が上下とも停車していました。

1902年(明治35年)に北海道鉄道本郷駅として開業し、国有化後の1942年(昭和17年)に渡島大野に改称されました。
Wikipediaによれば、1日の乗車人員は54人(2012年)と、かなり少ないです。
管理人の自宅最寄り駅の、山陽本線小月駅の約38分の1です。

こんなローカル駅が新幹線の駅になるとは大出世、大躍進です。 

終着駅で、列車は必ず停車します。
そのため、駅周辺地域には人が定着しやすいでしょう。
なので、安中榛名のようにはなりにくいでしょう。

このトンネルに新幹線を!

ご存知の通り、北海道新幹線は青函トンネルを通ります。
青函トンネルでは、設備切り替えのため、新幹線開業直前の3月22~25日は旅客列車が全て運休となり(貨物は通常運行)ました。
これは、旅客にとって北海道が孤島と化したことを意味します。
JR北海道は、旅行日程の変更や、フェリー、航空機の利用を呼びかけました。

さて、青函トンネルは、開業当初より新幹線を通すことを前提として建設されています。
なので、標準軌への対応、架線電圧の変更という、比較的簡単な工事で新幹線を通すことができたのです。
ちなみに瀬戸大橋も、在来線に加え新幹線を通すことができる構造になっています。

青函トンネルは、開業後も貨物列車や臨時の在来線旅客列車が通過するので、狭軌と標準軌両方の車両が走行可能な3線軌となります。

ただ、貨物列車と新幹線列車が高速ですれ違うと貨物が破損するおそれがあるので、それを考慮したダイヤとなると言われています。

また、貨物用の新幹線車両も検討されています。


この北海道新幹線が、地域経済にどのような効果をもたらし、今後の北海道はどう変わっていくのでしょうか。
これからが期待されます。

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