前回はここまででした。
今回は、車輪がついて遂に完成です。
車輪
車輪には、板目表紙を使います。(作例では、黒いものを使用)
価格:191円 |
直径18mmと16mmを6枚ずつ、直径12mmと10mmを4枚ずつ切り出します。
罫書には、コンパスよりもテンプレートの方が便利です。
価格:932円 |
直径18mmのものは、取り付けるときのガイドになるように、縦横の中心線と、横の中心線の3mm下(車輪の一番下から6mm)のところに線を引きます。
この、下の方の線より上側が、台枠に接着される部分です。
18mmの円盤と16mmの円盤、12mmの円盤と10mmの円盤を、中心を合わせて貼り合わせます。
前者は動輪、後者は従輪になります。
18mmのものは、前述のガイド線が描かれていない側に16mmの円盤を貼ります。
作例ではそのままですが、お好みでフランジ部分を銀色に塗ってもよいでしょう。
車輪を取り付けます。
位置は、設計図のとおりです。
動輪を取り付ける場所には、写真のように動輪の中心が来る位置に線を引き、 車輪側のガイド線に合わせて接着します。
車輪を取り付けた終わったところです。
後ろ側の従輪は、「36 従輪車軸」のパーツを取り付けた上から貼ります。
「29 カウンターウェイト・輪心」を貼ります。(反対側も同様です)
30~34のロッドを取り付けます。(お好みで銀色に塗りましょう)
反対側も同様です。
(注:作りやすいように、反対側を線対称にしました。実際の蒸気機関車のロッドは、左右側面で半周分ずれています。)
仕上げ
「35 冷却管」は、切り出すのが難しいですので、忠実に切り出さず、やや大雑把に切った方が安全です。
写真のように、余白を細く切り出して、裏側に縦に貼ります。
「37 連結器」を作ります。
先頭部と後部に取り付けます。
完成
作例の完成したものです。パーツ取り付けの参考に。
ナンバープレートは型紙に入っていませんが、作例では別途作成したものを印刷して貼っています。
こちらのサイトで、機関車のナンバープレートのフォントが公開されています。
森井 義博のホームページ(Morii Yoshihiro's HomePage) http://www.morii.jp/index.html
「鉄道模型のページ」の「フォント」にある、「機関車表記文字」を使用しました。
さて、4回にわたって 『【工作講座】紙で蒸気機関車を作ろう~C12編』をお送りしましたが、いかがだったでしょうか。
この記事を通じて、皆様に工作の楽しさを知っていただければ幸いです。
この記事で作例として制作したC12は、線路も作ってディスプレイケースに入れ、従兄に結婚祝いとしてプレゼントしました。